基本的にカギは最初の分類として@住宅用A乗り物用Bそれ以外のカギという分類に分けたほうが整理しやすくなります。住宅用は上記の3分類の中で構造的な意味では最も発達しているものになります、複雑さも他のカギに比べると比にならないものとなります。次に乗り物用ですが、基本的に風雨にさらされることが多く、構造的複雑さは故障の原因になりますので住宅用に劣りますが、最近ではそれをカバーするために電子錠(イモビライザー)を付加することで欠点を補っています。最後にその他のカギですが、これが最もバラエティーに富んだラインナップになります。その時々の状況により耐久性・求める構造の複雑さが全て変わってくるので一概にどんなカギと言い切れないのが特徴になります。それでは次に上記のそれぞれのカギについての特徴を見ていきましょう。
住宅用のカギについてですが、まず皆さんが最初に思い浮かべるのが「ピッキングについての話題」ではないでしょうか。ピッキングは
@鍵穴に細長い棒を入れ、一本一本カギのシアラインを合わせていく方法と、
Aレーキング等に代表される技術もなにも関係なく開いてしまう方法があります。
複雑さと振動に対する耐性もトレードオフの関係にあることも注意してください。複雑なカギであればあるほどカギ屋さんは開けるとき数か所合わせた後の最後の調整にバイブレーションを使います。つまり最後の調整には人がやるのではなく、振動で自然の力にまかせてあけるのです(もちろんコツは必要ですが)。複雑であればその違いも微妙なので自然に任せようってことですね。
話をもどして何が言いたいかというと
ディンプルキーが必ずしもカギの頂点ではないということです。数値だけが高く、こつが分かれば自然にあいてしまう可能性があるものを最も優れたカギと考えますか?
住宅カギで注意してほしいことが一つあります。現在ピッキング法という法律で住宅の玄関用のカギとしては勧められていないカギがあります。ピッキング法ではカギを2種類に分けており@玄関用のカギA室内用のカギに分かれているのです。Aで代表的なものは
ピンシリンダーといわれるカギです。昔よくみた握り玉(ドアノブの中心に鍵穴が付いているタイプ)に多く、一般住宅でもいまだに付いているのをたまに見かけます。正直単なる
ピンシリンダーは簡単に開いてしまうので交換したほうがよろしいかと思います。開け方は話せませんが夜中家の周りで「カチッ・カチッ・カチッ」と金属音が数回したら侵入される危険性があるのでお気を付け下さい。
乗り物用
工事中